【記録】小学5年生とホームスクーリング(パン作りを通じての自学習)

小学5年生の次男と、
週に1度のホームスクーリングがはじまりました。

ホームスクーリングを再開した理由は、
また別の記事にまとめるとして。

今日のホームスクーリングの様子をレポしていきます。
(本人がOKな範囲のシェアになります。ご了承くださいm(__)m)

ホームスクーリングってどんな感じなんだろう?
どんなところを押さえたらいいのかな?
などなど。

ご興味がある方の参考になれば嬉しいです。

さ、行ってみましょう。

ホームスクーリングのはじまり

9:00 リビングに集合して、「おはようござまーす!」とあいさつをしてから、
チェックインミーティングからスタートです。

※開始時間と集合場所、実施場所は、
事前に次男と打ち合わせて決めておいたものです。
(スクール立ち上げミーティング開催済み)

今の自分のことをお互いにシェアしていきます。

心の状態
体の状態
頭の状態

次男も、私も、お互いに自分ことを話して、自分の今を確認。

次に、今日の流れを確認して、決めていきます。
9:00-15:00で開催の予定。

そして今日のテーマは、「パン作り」
※今回は前日に次男と話し合って、パン作りをすることに決まっていました。

楽しみ!早くやりたい!!!という次男の気持ちを聴きつつ、
さっそくプログラムスタートです^^

パン作りで学習プログラム

さて、プログラムスタート!
(学習テーマや内容は、私が事前に考えて準備しました。)

【1】ゴール設定

まずは、ゴール設定をします。
「何時に、いただきますしたいですか?」

作ったパンをランチにするため、
何時を目指して完成させるか話し合い。

次男の希望は、12:00とのことで、12:00をゴールにすることにしました。

【2】学習プログラムの説明

今回、パン作りを進めていく中で出てくる「学びのたね」を、
8つの問いと課題として作成しました。

1,パン作りをする、プラス、この8つの課題は必ずやりましょう。
2,8つの課題は、いつ、どの順番、どのタイミングでやっても構いません。

この2つを伝えた上で、8つの課題を1つ1つ読みながら、補足で説明を行いました。

<8つの課題>
※1枚ずつ名刺サイズのカードに書いて、動かしたり、壁に張ったりできるようにしています。

①パン作りの必要なものは何ですか?足りないものは買いにいこう。

②材料の残りを調べてみよう。(書いてみよう)

③パンは、時間が経つとどんなふうに変化する?
(大きさは?においは?さわりごこちは?)

④初めて見た言葉があれば、意味を調べてメモしておこう。

⑤今日使った食材は、世界のどこからやってきましたか?食材マップを作ってみよう。

⑥今日使ったものの中で「5つ」選ぼう。そして英語を調べてみよう。
日本語と同じかな?違うかな?

⑦パンが完成したら記録しよう。記録の方法は、好きな方法でいいよ。

⑧残った材料で、あと何回パンがつくれますか?

説明が終わったら、8枚のカードを壁に貼っておきました^^

パン作り:準備編

まずは、準備です!

レシピを見ながら、必要な食材と調理器具を1つ1つ確認していきます。

レシピが4個分のレシピだったので、
何個作るか考えました。

※兄がお昼に帰ってきて、3人でランチ予定だったので、
4個じゃ足りないな・・8個にする!と8個作ることに決定。

4個分のレシピしか書いていないので、
8個分に計算しなおしました。

※全部終了後にとった写真なので、レシートはってありますm(__)m

ちなみに計算は、電卓使ってもOKにしています。
電卓使うこともあれば、自分で解くこともあります。

あと、調理器具も確認して、キッチンに全部出しておきました。

パン作り:買い物編

いざ、買い物へ!
持ち物は、買い物リスト、電卓、エコバックです^^

今回は、すべての材料の金額を計算して、
必要な金額がわかったら、いくら必要か私に伝え。
その金額を次男に渡し、レジで精算するという流れにしました。

スーパーで、必要なものを探します。

バターはどこにあるんだろう。

ヒント:バターは、暑いのが苦手な食材だね。

じゃ、冷蔵庫みたいなコーナーかな・・。

あった!!!

牛乳は、どこだろう?牛乳も冷たいはず。

ヒント:牛乳と、バターと、チーズは、仲間。仲間は、だいたい近くにあるよ。

あった!!!!

1つ1つ、かごにいれて、値段を電卓にいれておきます。
ちなみに、小数点は、すべて繰り上げて金額を入れるように伝えたので、
いちいち繰り上げの練習つき(笑)

全部かごにいれて、計算が終わって。
その金額を記録して、もう一度計算しなおしつつ、買い物リストのものが変えているかチェック。

※最初200mlの牛乳をカゴにいれたのに、
最終チェックのタイミングで500mlの牛乳変更することに。
返品しつつ、電卓で金額をマイナスして、新しい牛乳の金額を追加して・・。
電卓片手に、大奮闘(笑)

無事に買い物を終了し、荷物をかばんにいれて、持ち帰ります。

※すべて一人でやっています。私は、困ったときのヒントや、最小限のサポート係。

パン作り&自学習タイム

レシピ動画を確認し、レシピを準備して、いざスタート!!!

1つ1つ計量して、工程を進めていきます。

※今回参考にさせてもらったレシピは、こちら↓
https://www.tenukitchen.com/entry/2018/11/18/202744

自分で書き出した材料の分量をチェックしつつ。

ものすごい集中力とスピードで、あっという間に成型(笑)

8等分にして。

・プレーン
・チョコレート
・チーズ

の3種類を作ることにしました^^

オーブンを温めている間の時間。

8つの課題でできるものを、やっていました。

壁に張ったカードをはがして、ノートにペタリ。

壁に残っているカードが、まだ手が付けれていない課題。
「目で見てわかる(達成度)」は、わかりやすいのでお勧めです^^

パンを焼いている間に、スープ作り。
スープは私が作る予定でしたが、次男が作る!といったので、
食材を切ってもらう係をお願いしました。

・人参
・玉ねぎ
・ベーコン

切ってる途中に、
「べーコン焼いて食べたい!」と
メニュー追加。

・ベーコンと卵を焼く

という工程も追加され・・・。

あれこれしている間に、パンが焼きあがりました^^

目標12:00に、無事すべて完成。

・手作りパン
・野菜スープ
・ベーコン&卵
・フルーツヨーグルト

とっても豪華なランチ完成!!!!

振り返りタイム

最後は、振り返りの時間です。
今日は、ここにたどり着くまでがとても長かった・・・。

お昼ご飯休憩の後、
13:00から、まだスクールやりたい!!と言い続けていたので、
いくつか質問を追加してみたんですが。
少しずつ様子が感情的に・・・・

40分ほど、すったもんだしていていて。
(イライラし続けて、怒ってました。)

「ねぇ、何にイライラして、何に怒っているのか、自分でわかってるの?」
と聞いみてたら。

「・・・わからない」

・・・そうですか💦

私にはこう見えているよ、というのを伝えることにしました。

「すごく疲れているように見えるよ」とフィードバックした上で、
今日のスクールは、終わりにしようと提案しました。

自分では、まだまだやりたい、楽しい!って気持ちが
自分と飛び越えてしまっていて、
(アドレナリンも大放出)
お昼休憩をとったことで、体はどっと疲れが出たけれど、
心はクールダウンできてなさそうな状況でした。

本人、15:00までやる!途中や終わるのは断固としてNO!というスタンスだったので、
最後は、説得もしました^^;

時間の長さではなく、とても集中して、
ぎゅっと体験も学習もできていたので。

自分の状況が掴めたのか、
15分ほどクールダウンして、
最後に対話のスタイルで振り返りを行いました。

・今日はどうだったか。
・心に残っていることは、どんなことか。
・今日やってみて、気が付いたことは、どんなことがあるか。
・今日、はじめて知ったことは、どんなことか。
・次、もっとよくするために、どんなことを変えてみたらいいと思うか。
・今日の自分の取り組みは、自分でどう評価するか。

↑の質問を、ノートに張り付けて。
簡単に文章の形で書き、今日のプログラムはすべて完了。

お疲れ様でした!!

省察

個人的な省察メモ置き場。

・料理は、いろんな教科を横断して使うから、学習との相性がいい。
・9:00-15:00希望と次男が決めたけれど、今日は15:00までやっていたら崩壊していた。
・次男の集中力と、エネルギーが全力で向かった時の体験と学習の濃さ。
でも、9:00-15:00の長さは、長いように感じた。
午前中は、ぐっと今日のような学習と紐づいたプログラム。午後からは、外で体を動かしたり、絵をかいたり、音楽に関するものをしたりと、
エネルギーを外に開放できるような時間のほうが機能しそうな気がする。
・夜に、思いだしたように英語学習アプリをやっていた。いやいやとった「英語」を調べる課題だったけど、一緒に英単語言う練習が面白かったのか。
何かに触れるものがあったのかな。こういう連動や、後から出てくる動きが面白い。
・勉強と日常を繋げる時間を大切にしていきたい。
・義務教育の内容が人生のどこに使われていているのかを、発見していく目が養われる気がする。
・アレクサ、学習のサポートにも使える。
・「親子」を持ち込まないことが、機能するポイント。
・「自由にしていい部分」と「自由にさせない部分」は、両方大事だし、あっていい。
・「本人の興味」「本人のやりたい」×「学習プログラム」は、ひたすら発明なのだな。自分が鍛えられる。